Archive for 9月 2012
【土の種類と特徴 その11】 ビーナスライト(黒曜石パーライト)
ビーナスライト(黒曜石パーライト)は黒色の硬い黒曜石が原料です。真珠岩パーライトと同じく800℃から1000℃の高温で熱することにより石が発砲してふくらみ、細かい孔ができます。粒の大きさは、黒曜石パーライトが0.5 mmから5 mmのやや大きく重い粒になるのに対し、真珠岩パーライトは0.1 mmから5 mmのやや小さい軽い粒となります。黒曜石パーライトは通気性と排水性に優れていることからプロトリーフかる~い鉢底石の原材料に、真珠岩パーライトは軽くて保水性に優れていることからプロトリーフ花野菜用かる~い培養土をはじめとした培養土の原材料に使用しています。
【土の種類と特徴 その10】 パーライト(真珠岩パーライト)
真珠岩パーライトは火山から噴出した火山岩の一種である真珠岩を800℃から1000℃の高温で熱すると内部の水分が水蒸気となって膨張することにより、ポップコーンのように発砲する多孔質な素材です。パーライトは通気性と排水性に優れ、培養土に混ぜることにより土壌の物理性(培養土中の空気の割合)の改善効果が見込めます。0.01mmから0.02mmの細かな孔が数多く存在し、そこに有用な土壌微生物が棲み着くことから培養土の改善効果が見込めます。
【土の種類と特徴 その9】 ピートモス
ピートモスは湿地帯のミズゴケや植物が堆積し、バクテリアやミミズなどの土壌微生物、土壌動物により分解された
保水性と保肥性に優れた素材です。
ピートモスは地層深くに堆積しているため無菌ですので室内園芸にも向いている一方、植物が微生物に分解されて生じる
腐食酸が含まれているため酸性を示し、植物の生育に必須の鉄、銅、亜鉛などの微量要素をほとんど含まないため、
栄養分を必要とする微生物を活性化させる能力が弱い点があります。
ピートモスはブルーベリー、ツツジそしてサツキなどの酸性土壌を好む植物の栽培に適しています。単体で使用する
よりも、他の培養土と混ぜあわせて使用することが多いです。