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植物にとって良い土の構造を作り出しているのは誰? 

こんにちは。
研究開発部の保田です。

目の前の土を手に取ってみると、手にとった瞬間に崩れてしまうもの(1)や、力を加えた方向に崩れるもの(2)、そして簡単には崩れないもの(3)があります。(1)と(2)のように土の粒子が単純に並んでいるものは単粒構造、(3)のように土の粒子が集まってできた粒は団粒構造と呼ばれています。
これを図示してみると、次の図のようになります(図の○は土の粒子を示す)。
土壌構造
土の粒の大きさは均等でないので、実際はもっとばらつきが生じますが、綺麗に表すとこのようになります。こう見ると、単粒構造よりも団粒構造の方が、粒と粒の間の隙間が大きいことがわかります。この隙間は土の保水性・排水性・通気性が良く、かつ、植物の根が伸びやすい環境になりやすいので、植物にとって棲みやすい環境と言えます。いわゆる、「ふかふかな土」というのは団粒構造が発達している土のことを言います。
一方で単粒構造正列・斜列だと、土の保水性・排水性・通気性が悪く、土が硬くなる傾向にあるので、根が伸びにくくなってしまいます。単粒構造は植物にとって良い環境とは言い難いです。

団粒構造が植物にとって良いことはわかりましたが、この団粒構造は一体誰が作り出しているのでしょう。(※ここでは自然界にある土についてのお話です。)

実は団粒構造を作り出しているのは、土壌生物や植物の根なのです。土壌微生物が出す菌糸や、有機物を分解したときに出す粘着物質が土の粒を繋ぎ合わせて団粒構造を作り出しています。ミミズに代表される土壌動物を土の団粒化にひと役買っています。ミミズの”ふん”は有機物をふんだんに含んでいることから、土の粒よりも安定した粒子として団粒構造を支えているのです。
植物の根が伸びていくと、主根から側根、そして根毛が伸びてきます。この毛根が土の粒を繋ぎ合わせる役目をしていています。

団粒は過度な乾燥、湿潤によって崩れ、単粒化してしまいます。団粒の崩壊が進むと土の粒が小さくなり、隙間が減少して水や空気の入る量が少なくなってしまいます。このような状態では植物の生育にとって良い状況ではありません。

植物を上手に栽培するには土の団粒構造を作り出すことがとても大切なのです。


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