Archive for 6月 2019
知っておきたい「トマト 誘引テクニック」
こんにちは。
研究開発部の保田です。
ゴールデンウィークころに植え付けたトマト苗は今頃、だいぶ大きくなっていると思います。自重で倒れないように支柱を立てるときに知っておきたい、誘引テクニックをご紹介します。
トマト栽培において支柱を立てるメリットはどのようなものでしょうか。
- トマトの果房(トマトの実が房状になっている状態のこと)を地面から離すことによって、病気にかかることを防ぐ。
- 茎や果房の付け根を折れにくくする。
茎を支柱に結びつけ、倒れないように健全に成長させるために誘引を行います。
支柱を立ててビニル紐で誘引した様子を動画にまとめました。誘引もいろいろな方法があるかと思いますが、あらかじめ、支柱に紐を結わった後に八の字を作るようにすると、植物を傷つけること無く誘引することができるので、おすすめです。
※PCの方は右上のLIVEにカーソル(矢印)を重ねると動画が流れます。スマートフォン(iPhone、Android)の方は画像をタップしたままにしておくと、動画が流れます。
知らないと損!今よりグッと育ちが良くなる培養土に共通するのは団粒構造だ
こんにちは。
研究開発部の保田です。
「団粒構造になっている培養土が植物にとって良い土なんだろうけど、団粒構造がそもそもわからない。」ということを良く聞きます。
植物の根がよく張り、植物にとって棲みやすい環境が団粒構造です。
2016年8月に投稿した土の構造に関する土ブログの記事を改めてご紹介します。
土ブログ2016年8月24日投稿 植物にとって良い土の構造を作り出しているのは誰? より
目の前の土を手に取ってみると、手にとった瞬間に崩れてしまうもの(1)や、力を加えた方向に崩れるもの(2)、そして簡単には崩れないもの(3)があります。
(1)と(2)のように土の粒子が単純に並んでいるものは単粒構造、(3)のように土の粒子が集まってできた粒は団粒構造と呼ばれています。
これを図示してみると、次の図のようになります(図の○は土の粒子を示します)。
土の粒の大きさは均等でないので、実際はもっとばらつきが生じますが、綺麗に表すとこのようになります。こう見ると、単粒構造よりも団粒構造の方が、粒と粒の間の隙間が大きいことがわかります。
この隙間は土の保水性・排水性・通気性が良く、かつ、植物の根が伸びやすい環境になりやすいので、植物にとって棲みやすい環境と言えます。いわゆる、「ふかふかな土」というのは団粒構造が発達している土のことを言います。
一方で単粒構造正列・斜列だと、土の保水性・排水性・通気性が悪く、土が硬くなる傾向にあるので、根が伸びにくくなってしまいます。単粒構造は植物にとって良い環境とは言い難いです。
団粒構造が植物にとって良いことはわかりましたが、この団粒構造は一体誰が作り出しているのでしょう。(※ここでは自然界にある土についてのお話です。)
実は団粒構造を作り出しているのは、土壌生物や植物の根なのです。土壌微生物が出す菌糸や、有機物を分解したときに出す粘着物質が土の粒を繋ぎ合わせて団粒構造を作り出しています。ミミズに代表される土壌動物を土の団粒化にひと役買っています。ミミズの”ふん”は有機物をふんだんに含んでいることから、土の粒よりも安定した粒子として団粒構造を支えているのです。
植物の根が伸びていくと、主根から側根、そして根毛が伸びてきます。この毛根が土の粒を繋ぎ合わせる役目をしていています。
団粒は過度な乾燥、湿潤によって崩れ、単粒化してしまいます。団粒の崩壊が進むと土の粒が小さくなり、隙間が減少して水や空気の入る量が少なくなってしまいます。このような状態では植物の生育にとって良い状況ではありません。
植物を上手に栽培するには土の団粒構造を作り出すことがとても大切なのです。
【2019年5月】土ブログアクセスランキング
こんにちは。
研究開発部の保田です。
2019年5月の土ブログのアクセスランキングを報告します。
期間:2019年5月1日~5月31日
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